「セカンドライフ」での会の開催の様子

10月16日に第1回目・11月24日に第2回目を開催した、オンラインゲーム「セカンドライフ」での発達障害の当事者会。

ハートネットTV「自閉症アバターの世界」「続 自閉症アバターの世界 解放の地を求めて」番組中にて、アバターでの会の様子(←昨年放送)と現実世界(リアル)での会の様子と両方が紹介された(今年放送)ので、会でどんな事をするのか、どんな様子なのか、知らない方にもだいたいの雰囲気はなんとなく伝わったんじゃないかなあと思います。

多くの当事者会(正確に言うと自助会、自助グループ:Self help Group)では、フリートーク形式、時にはテーマトーク方式で、場合によっては支援者を交えながら当事者同士でお話をする訳なのですが、オンラインゲームの中でも、会の進行はほぼ変わりません。初参加の方がいれば簡単に自己紹介をして、だんだんポツポツ会話していく。時間が経つにつれ会話が増えていって、時には少しつっこんだ内容になったり…。

でも少しだけその様子には違いがあります。

それは

・自己紹介が最小限度
名前はアバターの上に表示されていますし、名札のニックネームの字が小さくて読めなああい!(←ナントカルーペ)という事もない。リアルの会だと ”自己紹介ですら喋りすぎてしまう” という凸凹特性の人でもずーっと大量にチャットを打ち続けるのって、まず無いです。

・全員で同じ話題を追える
リアルの会では、進行につれて会場のあちこちで様々なテーマの会話が生まれ、混在してとても賑やか(聴覚過敏の人にとっては騒がしい状態)になりますが、セカンドライフではテキストチャットの為か、違う話題が同時進行で混在したまま進むということが少なく、参加している誰もが会話の内容を把握しやすい。わからなくなっても、会話のログをたどり、読み返すことができますしね。

・ハズしてもスベっても誰も気にしない
会話が少しくらい前後しても、ちょっとハズした事言っちゃったかな?と思っても、チャットラグなどもありますし、案外誰も気にしていません。

・自分のことを語りやすい
例えば飲み屋で目の前のグラスを見つめながら話をするというような(例えです)、そういう話しやすさがあります。自己開示のハードルはリアルよりも下がるのではないかと思います。

・人間ではない何かが混ざっている
アバターですからね。笑 そこが楽しいところです。

最後のは半分冗談ですけれども、そういった点がリアルの会との違いかな~と思います。

最後に、ツイキャスなどのオンライン会との違いは何かをお話ししますと、それはそこに「自分も」「同じ立場で」「リアルタイムで場に」参加しているという、フラットな双方向感と実感ではないかな?と思います。

SkypeやZoomもそうと言えばそうなのですが、アバターを自己の代理で ”同じ場に集わせる” 、疑似体験(仮想体験)という点で、リアルの体験により近いものがあると思います。
Zoomだと双方向ではあるのですが、司会やファシリテーションしている人以外に参加者が会話を先取りして回そうとしてしまいせわしなくなる…といった事が時に起きがちですが、そのような心配もありません。

ちょっと長くなってしまいましたが、オンラインゲーム「セカンドライフ」での自助グループの様子、また折を見ながらこれからもご紹介していきたいと思っています。

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